私が初めて借金をしたのは二十歳の時でした。
忘れもしない誕生日の日実家から離れ独り暮らしをしていた時に母から電話がかかってきました。
「お金を借りてほしい」という内容で具体的には自営業のお金が足りなくなったので私に借りてほしいと言うのです。
返済は母がするし遅れないから私に迷惑はかからないと言われてその当時無知だったこともあり、何も気にしないで借金を組んだのを覚えています。
今現在よく考えてみれば私に頼むと言うことは父と母がすでに借金の枠がないとか借金ができない何らかの状態なんだと危機感があるはずなのに当時の私は母が自分に嘘をつくとは思っても見ませんでした。
次に姉が同じようなお願いをしに来ました。
私は姉と8つ年が離れていて、その頃母に貸した借金も滞りなく支払われていたため姉に対しても疑いを持たずに自分が借金をして姉にお金を渡しました。
わりと早くに、借金の遅れが出始めました。
私は母に電話をして「遅れてもらっては困る」と言うような感じで伝えました。
すると私には何も連絡が来なくなりてっきりきちんと払ってくれたんだろうと思ってました。
しかしふたを開けてみたら母が連絡は母にしてほしいと伝えていただけで全く減っていないことが判明しました。
借り入れすることが自分の信用に関わることで自分が責任をもって管理しなければいけないとわかるには私は子供過ぎました。
その後、姉も私名義の借金を返済しなくなり、私が母に貸した金額とあわせて自分で返済をすることになりました。
そうなって、初めて色々調べて弁護士さん等に相談しながら、自分の愚かさを反省しました。
私は今2人の子供の母親になり絶対に自分と同じ苦労はさせたくないと思っています。
もしもタイムマシンがあるなら、二十歳の時に戻って絶対に断るように伝えたいところですが、それだと今も無知なままなのかととても複雑な気持ちになります。
私は任意整理をして今はローン組めませんが、いつかは住宅ローンを組むべく貯金を頑張っています。